前回に引き続き、「配送(運搬)のムダを取り除く」その2です。
まずは復習です。
社内と社外の間に潜む「営業ムダとり」の概要
①商品のムダとり
利益を獲得できない商品の洗い出し
利益を獲得するための商品戦略
利益を獲得できていい商品の扱い方法
②在庫のムダとり
カネになり得ない在庫の洗い出し
在庫のトリアージ
サンプルと在庫の切り分け
不明の在庫を産まないシクミ化
③配送(運搬)のムダとり
不必要な保管料の洗い出し
非効率な配送の見える化
物流そのものを見直す
「今回は物流そのものを見直す」がテーマです。
倉庫管理、在庫管理、運送など含め、物流と称して呼ぶわけですが、物流改革が最も効果的なコストダウンだという方もおられます。
まず、自社で取組むことが得策なのか?を検証していくことが必要です。
物流コストは年々増大しています。
コストダウンをしようとすると、かなり大がかりなシステムの更新や自動倉庫などの設備投資が伴う場合が多いです。
さらに社内で物流の見直しをする場合、相当な工数を掛けることにもなり、自社のみで取組むには課題が多くあります。
そこで外注化を検討することになります。
物流(運搬)は外注化している企業が多いでしょうが、倉庫管理や在庫管理も含め一括で外注してしまうことを考えてみましょう。
サードパーティーロジスティクス (third-party logistics、3PL) がそれに該当します。
サードパーティーロジスティックスとは?
物流に関する業務を第三者である物流企業が包括的に受託する物流形態のこと。
輸送・保管や荷役などの物流業務を包括的にサードパーティーロジスティックス業者に委託することにより、依頼主は本来の集中すべき事業に経営資源を集中することが可能となる。
在庫管理から受注処理、出荷、請求書の発行、商品の発注代行までの一連の作業を代行してくれる業者まであります。
これらの委託にも相当の費用を負担するわけになりますが、自社で投資した場合のコストと掛かる工数と比較し、意思決定していくことが必要です。
次回からは別のテーマを取り上げたいと思います。
乞うご期待
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